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投資情報レポート


世界を見る、経済の先を読む力がつく
調査情報部長大谷正之が語る 世界経済の舞台裏

大谷正之

大谷正之(おおたにまさゆき)
株式会社 証券ジャパン 調査情報部長
1960年生まれ。立正大学文学部卒、83年丸和証券入社、営業を経て96年から現職。日本テクニカルアナリスト協会 検定テクニカルアナリスト(CFTe)、AFP。
トレンドの芽をいち早くキャッチすべく、フィールド重視の調査を心がけている。
日経新聞をはじめ業界新聞や雑誌への寄稿、時事通信、日経クイック、ロイターなどの通信社やラジオ日経、ストックボイス、日経CNBCなどのメディアにもコメントを寄せている。

最新版

2020年6月1日

投資情報ウィークリー(2020年6月1日)

先週の東京市場は、上昇ピッチが加速した。世界的な経済活動再開の動きに加え、国内の緊急事態宣言全面解除や第2次補正による経済対策が好感され、一段高となった。日経平均は2月27日以来3か月ぶりに21900円台まで上昇した。経済活動再開への道のりが示されたことで、空運や陸運、外食、旅行など最も新型コロナの影響を受けているセクターに見直し買いが入ったほか、金融、鉄鋼などバリュー系の景気敏感株にも物色が広がった。一方、個人投資家のすそ野拡大などによって上昇してきた中小型株は、上げ一服となった。米国市場は、米中対立の激化が警戒されつつも、経済活動の再開やワクチン開発の進展が好感され、NYダウは一時3月6日以来およそ3か月ぶりに25500ドル台に乗せた。為替市場でドル円は材料難からこう着状態となり、1ドル107円台でもみ合いとなった。ユーロ円は欧州域内の経済活動再開期待からユーロがしっかりとなり、1ユーロ119円台を付けた。
今週の東京市場は、高値圏でもみ合いとなろう。引き続き経済活動再開やワクチン開発への期待から戻りを試す可能性があるものの、急騰による過熱感や米中対立への警戒感から高値波乱となる可能性もあろう。引き続き新型コロナの影響が大きかったセクターの出直りが予想されるほか、需要が堅調な業種を中心に物色が広がろう。米国市場は、経済活動再開やワクチン開発への期待が下支えとなる半面、米中対立や実体経済悪化への警戒感から、やや不安定な展開となろう。為替市場でドル円は方向感が乏しい状況の中、米中対立を警戒してドルが弱含みとなり、1ドル106円台を試す動きとなろう。ユーロ円は欧州域内の経済活動再開を好感し、ユーロがしっかりとなり、1ユーロ117円~120円の動きとなろう。
今週、国内では1日(月)に1~3月期の法人企業統計、2日(火)に5月のマネタリーベース、5日(金)に4月の家計調査、消費動向指数、景気動向指数が発表される。一方、海外では1日に5月の財新・中国製造業PMI、米ISM製造業景況指数、4日(木)に4月の米貿易収支、5日に5月の米雇用統計、7日(日)に5月の中国貿易統計が発表されるほか、4日にECB定例理事会が開かれる。
テクニカル面で日経平均は、終値ベースの1月高値から3月安値までの下落幅の61.8%もどし(21206円)を達成したほか、週足一目均衡表の抵抗帯下限(21342円:29日現在)を上回り、26週線(21475円:同)も一気に回復した。当面は26週線をサポートに、抵抗帯(今週のレンジは21589円~22628円に上昇)の中での動きとなろう。・・・

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